アスタロト・クロニクル 1

「人間に呼びだされるのは千年ぶりだ」
魔夜峰央が描く、圧倒的に美しい悪魔が復活します。

『パタリロ！』『翔んで埼玉』などで注目される魔夜峰央。アスタロトは『パタリロ！』にも登場しますが、その本編といえる『アスタロト』『アスタロト外伝』（秋田書店）は当時一部の好事家しか知らなかった西洋キリスト教文化圏の暗黒部分に光をあて、数多の漫画家・小説家などクリエイターに影響を与えてきました。

この愛蔵版はその魔夜峰央のルーツといえる“幻”の作品『魔界』（1981年・白泉社。投稿時は1970年頃）から『ファーイースト』（2003年・実業之日本社）まで出版社の垣根を越え、アスタロトが主人公の作品を完全収録。アスタロトシリーズのミステリアスで耽美的な物語は非常に完成度が高く、魔夜峰央作品の最高峰の一つといえます。

また、『翔んで埼玉』と並んで再開の要望が高い『アスタロト』本編のその後インタビューを初収録。雑誌掲載時のカラーはもちろん、殆どの原稿を高精細スキャナーで取り直し、美麗な画稿を忠実に再現しています。

さらに描き下ろし漫画に加え、“初共演”となる娘・マリエ氏の描き下ろしも収録。関連年表や特別寄稿も予定しており、画業45周年に相応しい永久愛蔵版です。